生野東成モノづくりフェスタ2010に出展
11月19日(金)~20日(土)の2日間、生野区の区民センターにおきまして、『生野東成モノづくりフェスタ2010』が開催され、大沢金物も出展いたしました。
今回は、(1)防犯に強いCP認定の補助錠、(2)社員が頻繁に入れ替わる事業所に便利な暗証番号錠やカード認証錠、(3)バリアフリーに配慮したリモコン錠やプッシュプル錠、(4)スペアキーの製作が可能な鍵の紹介、などを展示し、多くの方にご覧いただくことができました。
ご多忙にもかかわらず、大沢金物の小間にお立ち寄り下さいました皆様、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
「盗られる物はないから・・・」って本当ですか?
お客さんとお話させていただくと、多くの方が「ウチは盗られるものはないから・・・」とおっしゃいます。でも本当にそうでしょうか?
空き巣泥棒にしてみれば、数万円、あるいは換金できるデジカメやパスポートなどがあれば十分なわけで、もし高額現金があればラッキーということでしょう。でも侵入してみないとわからないのです。昔なら泥棒と鉢合わせしたとき大声をあげれば退散してくれたでしょう。でも今は違います。顔を見られたという理由で危険な目に遭わされるのです。盗られる『物』はないとしても、もっと大事な『命』をとられてしまうのです。ですから、簡単に侵入されるようなスキをつくらないように防犯対策が必要なのです。泥棒になったつもりで、ご自宅のまわりを眺めてみてください。そして防犯対策を講じてください。
バイクのいたずら防止シャッター
最近バイクのメインスイッチにいたずら防止のためにカギ穴をふさぐシャッターのついたものがふえています。
多くは、キーヘッドにマグネットを埋め込んだものですが、こんな鍵は作れないと思ってあきらめていませんか?自分では閉めないように気をつけていても、閉めるときはカギはいりませんから、誰かが触って閉めてしまうと、大変なことになります。スペアキーを保管しておくことをお薦めします。
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キーヘッドのみ、あるいはギザギザ部分と一体にしたもの、どちらでもできます。見本の鍵があれば複製はできます。鍵が無い場合でも、シャッター部分をはずすか、バイクを持ち込んでいただければ製作できます。現在、製作ができるのは下表の写真のものです。
SUZUKI | |
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HONDA | |
YAMAHA | |
KYMCO | |
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ピッキング対策だけでは不十分です
その後、高性能シリンダーへの交換がすすんで急激に減少しました。現在、侵入経路のトップは窓からの侵入で6割を超えていますし、バールによるこじ破りが多くなって、いまではピッキングによる侵入の割合は全体の数パーセントにまで減少しました。
ピッキングが問題になる前は、「ガラス破り」「バールによるこじ破り」「錠こわし」が主な犯行手口でした。また、無施錠の家屋も多かったので、出かけるときは施錠しましょう、とか、1ドア2ロックにしましょう、とか言ってました。つまり今の状況はピッキング騒動前の状況に戻っただけなのです。ですから、『泥棒にとってはこれらの侵入手口が正攻法であり、ピッキングは一時的な流行だった』と理解すべきなのです。にもかかわらず、ピッキング騒動以来、ピッキング対策をしておけば防犯対策は万全のように誤解している方が多くなってしまいました。
では、どんな対策が有効なのでしょうか。ところが一言では言い表せないのです。
侵入経路は、玄関、窓、勝手口、ベランダなどでしょう。そのうち、どこが狙われるのか。こればかりは、それぞれのお宅を見ないとわかりません。また、高性能なシリンダーにしていても、ガラス貼りのドアでは意味がありません。ドア付近にガラスが貼ってある場合は、ガラスを割られても大丈夫なようなサムターンに換えたり、2ロックにすることが大事です。
まずは、ピッキングされにくいシリンダーにすることは大切なことです。そして、さらにその建物にあったもので、しかも家族構成やご予算に見合う防犯対策をご提案するのがわれわれカギ屋の仕事です。ホームセンターへ行ってもそこまで提案してくれません。ぜひ信頼できるカギ屋にご相談されることをおすすめします。
MIWAの現行シリンダー
永年、利用されていました、MIWAのディスクシリンダーやEC、UXなどのシリンダーは、補修用として一部受注しておりましたが、近いうちに完全に廃止となります。
今後は、セキュリティレベルの高い、U9、PR、LB、JNのシリンダーにすることをお薦めいたします。
U9シリンダー (ロータリーシリンダー) | |
| ロッキングバー方式と回転式タンブラーを採用したロータリーシリンダー。 理論鍵違い数は約1億5千万通りとなります。 |
PRシリンダー (2WAYロータリーシリンダー) | |
| タンブラーはキーとの接触面が異なるメインタンブラーと、サイドタンブラーの2WAY構造となっています。理論鍵違い数は1,000億通りとなります。 |
LBシリンダー (可変タンブラーシリンダー) | |
| 賃貸住戸の管理方式に合わせたチェンジキーシステム(リベロ・キーシステム)をご提供します。 理論鍵違い数は約261億通りとなります。 |
JNシリンダー (リバーシブルピンシリンダー) | |
| 4方向から多数のピンタンブラーを備えた高性能ピンシリンダーです。キーはリバーシブルでディンプルキーと呼ばれるタイプのシリンダーです。理論鍵違い数は約172億通りとなります。 |
MIWAのディスクシリンダーが廃番秒読み
ピッキング侵入に狙われたディスクシリンダーが、完全廃番まで秒読み段階に入りました。
現在、「鍵番号指定でのみ製作可能」なマスターシステムのディスクシリンダーは、2011年3月31日で注文の受付が終了します。
また、EC、UX、URも受注終了または終了予定です。
早急に、セキュリティレベルの高いU9、PR、JNなどのシリンダーに交換することをお薦めします。
発注しても納期が約1ヶ月かかりますので、早めにご検討していただくようお願いいたします。
詳しくは、こちらへ → http://www.miwa-lock.co.jp/product/cylinder2010.pdf
◆早急にご検討をお願いします
本来、マスターキーシステムは1本のマスターキーで全室を施解錠できることによりビルの管理効率や、入居者の利便性をよくするものです。ですから、いまのうちに全てのシリンダーを取り替えておくことをお薦めします。完全廃番の後にシリンダーが損傷するなどの事態が起こると、入居者に迷惑がかかったり、新規入居の機会を逃すことになります。
◆ご予算にあわせた計画的な取り替えが可能です
マスターキーシステムだからといって、必ずしも、建物すべてのシリンダーを一度に発注しなければならないわけではありません。
例えば、①新しく入居の決まった部屋から順に交換する、②フロアごとに交換する。など、ご予算にあわせた計画的な導入が可能です。ただその場合、移行期間は2本のマスターキー(現在のものと新しいもの)で管理していただきます。また逆マスターになっている場合は入居者様が2本の鍵(自室の新しい鍵とオートロックを開けるための現在の鍵)をもっていただくことになります。この場合、入居者様の利便性が悪くなりますので、ご理解いただく必要があります。
また、現在マスターシステムになっていない建物の場合、この機会にマスターシステムに導入することで管理効率が高まります。この場合も、計画的な導入が可能です。
◆補助錠を取り付けることで防犯性もマンション価値も向上
いまの時代、1ドア2ロックは当たり前で、マンション選び・オフィス選びの重要ポイントになっています。新型シリンダーの導入にあわせて、補助錠を取り付ければ物件価値が高くなり入居率向上につながります。その際、2ロックを同一鍵にして利便性を高めることもできます。
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男性がレバーハンドルを握ってドアを開けているのですが、レバーハンドルの付け方が上下反対になっています。GOALのLXシリーズのレバーハンドル錠だと思われますが、シリンダーがレバーの下にあるし、カギ穴も上下反対です。
本来はこんな向きでつけられるはずです。
きっと写真撮影のときに、素人の人が建具をつくったんでしょうね(笑)
レンジャー前田さんがカメラマンだったら、こんなことにならなかったのに・・・。
マスターキーって?
しかし、お客様との会話で行き違いがよくあります。多くの方が『純正カギ』のことを『マスターキー』と呼んでいらっしゃるのです。
どうやら『マスター』という言葉に原因があるようです。「マスターテープ」や「マスターディスク」には「原本」の意味がありますから、『純正カギ』のことを『マスターキー』といいたくなる気持ちは理解できるのですが・・・。
お客様の話をよく聞かないとトラブルになりかねません。
ちなみに、反対の使い方をしたいときもあります。
ある限られたグループに属し、個々に鍵が異なる複数の錠の、どの鍵でも特定の箇所の錠を共通して施解錠できるようにしたシステムを「逆マスターキーシステム」と呼びます。集合住宅の共用玄関などに使われています。
そして、大型テナントビルや病院などでは、これらのシステムを複雑に組み合わせて、利便性がよく、かつセキュリティ性の高い建物にしています。
玄関ドアは、『外開き』と『内開き』、どちらが安全?
いつもながら、的確なアドバイスをいただき、刺激になりました。
というわけで、しばらく休んでいたブログを再開しようと奮起した次第です。(感謝!)
で、思いついたテーマがこれです。
玄関ドアは『外開き』と『内開き』のどちらが安全なのか考えてみます。
日本の場合は多くが『外開き』で欧米では多くが『内開き』です。なぜでしょうか?
日本では玄関で靴を脱ぐので靴を並べるスペースが必要です。にもかかわらず、広いスペースをとれない住宅事情のために外開きになったと思われます。欧米では靴を履いたまま中に入っていくので靴を並べるスペースは不要だし、住宅も広いです。
とはいっても、日本でも『内開扉』の建物もあります。たとえば、ホテルの客室です。廊下が避難経路として重要なので、扉が邪魔にならないよう『内開き』にしてあります。また、一般のマンションでも、同じ理由で特定の部屋だけ『内開き』にしてあることがあります。
では、どちらが安全なんでしょうか?
『外開き』だと、ドアとドア枠のすきまにバールを差し込んでこじ開ける「バールによるこじ破り」が可能です。一時期「ピッキング」や「サムターン回し」が増えましたが、対策が進んだこともあり、特殊な技術がいらない「バールによるこじ破り」に回帰したようです。
また『外開き』だと蝶番が外側にありますので、切ってしまえばドアごとはずすことも可能です。
では『内開き』はどうでしょうか。外国映画にいくつかよく見るシーンがあります。
強引な侵入者に対して、ドアの内側に家具を積んで侵入を阻止するシーンや、少し開いたドアを内側から体当たりで閉めるシーン、これは『内開き』だからできることです。
また警察官がドアを蹴って部屋に入るシーン、これも『内開き』だからできることで、『外開き』ではできません。
こうして見てくると、玄関ドアの場合、頑丈な錠前を複数つけた『内開き』のドアが安全なようです。
しかし、現実には『外開き』のドアが多い日本の住宅、適切な対策が必要です。
先述の対策ですが、「バールによるこじ破り」には、すきまを隠すドアガードを取り付けます。また「蝶番切り」にはドアボス(ドアの蝶番側は突起、ドア枠側はくぼみ、となった対の金物)をつけることによりドアがはずれないようにします。
鍵の抜き差しがかたくなったら
錠前を長く使っているとカギの抜き差しがかたくなっることがあります。そんなときは、鍵のすべての切込部を鉛筆(先端の黒芯)でなぞるように黒く塗り、その鍵を鍵穴に挿入して数回抜き差しをしてください。鍵の抜き差しがスムーズになります。鍵の抜き差しがスムーズになりましたら、鍵に付着している黒い粉を拭き取ってください。付着したまま使用されますと、衣服を汚す場合があります。
決して、KURE556のような潤滑油を鍵穴に吹きかけないでください。ほこりなどを引き寄せてしまい、かえって悪くなります。
鍵が汚れた場合は、歯ブラシ等で、鍵の刻み部分や溝の汚れを掻き出してください。特にディンプルキーは、穴の底に汚れがたまりやすいため、定期的な清掃をお勧めします。その際、酸やアルカリ・塩素等の化学薬品等では洗浄しないでください。