「防犯設備士」資格試験に合格!
社団法人 日本防犯設備協会が行う、「防犯設備士」資格試験があり、合格しました。
この会は鍵や錠前に限らず、侵入警戒設備、入出管理装置、防犯カメラなどの防犯設備全般を製造・販売・施工する業者の団体です。電気や電話、消防設備と違って、通常の施工においてはこの資格がなくて困ることは特にありません。しかし、幅広い知識や技能の修得、お客様からの信頼度アップのためには役に立つものと考えています。最近新築されるマンションで見かける「防犯モデルマンション登録制度」や、「防犯モデル駐車場登録制度」は、当会および各都道府県にある下部団体が推進しているものです。
こんな試験勉強は、3年前に第2種電気工事士の資格をとった時以来です。内容的には、今回の方が楽でしたが、2月に入ってから、勉強しないといけないのに、体調は壊すし、まとまった補助錠取り付け工事が入るし、その分日曜返上が続いて、大変でした。そのため、ブログがおろそかになってしまったのですが、言い訳はこれぐらいにして、また気合いを入れ直して、再開します。
「鍵(かぎ)」と「錠(じょう)」
英語では、鍵(かぎ)は「Key」、錠(じょう)は「Lock」です。
でも日常の会話で、区別している方は少ないのです。 たとえば、
「鍵交換したのに、落とした鍵を拾われて、鍵をあけられた。こんどは、鍵のいらない鍵にしよう」
なんとなくわかったような気がしますが、ほんとうは、
「錠交換したのに、落とした鍵を拾われて、錠をあけられた。こんどは、鍵のいらない錠にしよう」 なのです。
あくまでもポケットに入っているのが鍵、扉についているのは錠です。つまり、錠をあける道具が鍵です。カギ屋へお越しの際、「鍵」と「錠」を区別して話していただくと非常にありがたいです。
まずは補助錠
新築のマンションや戸建住宅は、ツーロックになっていることが多いですが、既存物件ではワンロックの住居は多いようです。玄関扉の防犯対策としては、まずは補助錠をつけて2ロックにしましょう。
補助錠には、その取り付け方により、彫込錠と面付錠に分けられますが、日本では面付錠が圧倒的に多いです。理由は、取り付けが容易であることに加えて、日本の玄関扉はほとんどが外開きであることにあります。
外開きですから、彫込錠だとデッドボルトが外から丸見えで、この部分を攻撃してこじあけられてしまいます。しかし面付錠だと、デッドボルトが見えないため攻撃位置が定まらないこと、また戸当たりの分だけずれているいので効果的に力がかからないのです。
多くのメーカーから多くの商品が出されていますが、選択にあたっては次の点に注意すればいいでしょう。
1.シリンダーがもぎ取られにくいか (シリンダーのまわりにプレートがあるか)
2.扉に強固につけられるか (薄い面材の鉄扉にはネジ止めはできず、内外で挟み込む)
3.デッドボルトが側圧に対して強いか
4.ピッキングやサムターン回しの対策はどうか
5.付属鍵本数、スペアキー製作の難易性
既存の錠前や玄関まわりをよく観察し、弱点を補完し、効果的な防犯対策を施せるように補助錠を選択することが重要です。
いよいよ、スタート
はじめまして。
『鍵と錠前の大沢金物』が、毎日のセキュリティ工事や防犯活動を通じて感じたことや、最新の防犯機器情報、犯罪手口などを紹介し、みなさんが安心で安全な生活を過ごすために、お役に立ちたいと思います。